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(3)波高・相対水位計測
波高計は、波高計測計画位置近傍のコンテナポストに設けた振り出し式の波高計取付台の先端に取り付けることとした。この取付台は荷役時等に邪魔にならぬよう、ボルト操作により船側部に収納できる構造とした。波高計取付台の設計に当たっては、波浪荷重に対する骨組強度解析を行い、予想される最大波浪荷重に対し充分な強度を有することを確認した。
(4)船体縦曲げ、ワーピング応力計測
インナーハル下部の歪ゲージは、水圧による盃の影響を除くため、ロンジに沿った線上で水圧による歪がゼロとなる(ロンジの水圧による曲げモーメントがゼロ)位置を求め、その位置に設けた。なお、本質安全回路が要求される区画については、計測機器との間に防爆のためのバリアを設けた。
(5)外板付ロンジ変動水圧計測
いずれのロンジにもフェースプレート上の4点に歪ゲージを設け、ブリンジにより縦曲げ応力成分を除き、水圧変動により生ずるロンジの曲げ歪成分のみを検出することとした。
(6)内殻横強度応力計測
フロアーまたはガーダーの表裏に歪ゲージを対にして設け、ブリッジにより両者の平均を検出することとし、フロアまたはガーダープレートの面外曲げ応力の影響を取り除くこととした。なお、せん断応力については、さらにブリッジにて直交する2方向の絶対値の平均値を検出こととした。
(7)Bow Flare部水圧計測
サイドロニノジ変動水圧計測と同様にフェースプレート上4点に歪ゲージを設け、ブリッジにより縦曲げ応力成分の影響を除いた。
(8)船尾スラミング水圧計測
該部には水圧計測に適当なスティフナが設けられていないことより、計測は船底及び後端整部パネルの中央に設けた歪ゲージにより行うこととした。
本船居住区内上甲板上に設けられた計測室から各センサーまでの計測用の電線は、アンダーデッキパッセージ内は計測用以外の電線とまとめて固定し、タンク内等他の電線がない場所については電線取付台を設け、インシュロックにて固定した。

 

2.3 実船試験実施計画(Ship B)

全体計測点配置を図2.3.1に示す。各計測項目に対しでは、Ship Aと同様の注意を払った。ここでは、Ship Bとして特に留意した事項について述べる。
Ship Bはバルクキャリアであり、船体各所のセンサーから計測室までのケーブルは上甲板上を通るため計測用電路の配管を必要とした。大規模な計測工事となるため、工事計画には建造工程を考慮する必要があった。計測工事計画に際し検討した主要な点を下記する。
(1)計測用の機器、パイプ、ケーブル等の計画は本船の電装関係の基本図作成と同時期に検討し、出来るだけ通常の建造ラインに乗せた。
(2)本質安全回路以外のケーブルは、本船の主電路のパイプ内に配線し、計測用の配管を減らした。また、主電路から分岐した計測用パイプはハッチサイド等できる限り通行の邪魔にならない位置に配管した。波高計への電路パイプについては舷側部の交通路を横切るためスロープウェイを設置した。
(3)二重底内からのケーブルはロワースツール内で内底板を貫通させた。この時、同じタンク内のケーブルは一箇所に

 

 

 

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